ドル(通貨)とハイテク株ETF(QQQなど)の逆相関

ドル(通貨)とハイテク株ETF(QQQなど)の逆相関について詳しく解説します。

ドルとハイテク株ETFの関係

投資の世界には、互いに反対の動きをしやすい「逆相関」の関係にある指標がいくつか存在します。ドル(通貨)とQQQ(ハイテク株ETF)などはその代表格です。一般的に、ドル高は米株(特にハイテク株)にとって「重石(株価上昇の抑制)」となります。

QQQなどのハイテク株ETFを構成する企業の多く(Apple, Microsoft等)は世界中で稼いでいます。ドル高になると、海外で稼いだ外貨をドルに替えた際の利益が目減りします。海外投資家から見ると、ドル高の状態では米国株を買うためのコストが高くなり、買い控えが起きやすくなります。

具体例

以下はある期間のドルとQQQのチャートです。

ドル側の視点

底値付近で「これ以上は下がらない」という買いが入り、強い反発を見せています。市場全体の心理としては「リスク資産(株、ETFなど)を一旦整理しよう」という流れになります。

QQQ側の視点

株価が上昇し続ける中で、650ドルという「心理的節目」にぶつかりました。「650ドルまで来たら一旦売ろう」と考えていた投資家の売り注文が集中します。(利食い売りの発生)ちょうどドルが強含んだため、650ドルを超えるエネルギーが削がれ、綺麗な反落(抑制)を見せました。

「焦って売る動きはない」と見れる

価格が下がっても「暴落」にならない時、市場は依然として強気な姿勢を保っており、「健全な調整」にあると判断できます。

指標 状況 市場心理
サポートライン 移動平均線などで踏み止まっている 「安くなれば買いたい」という需要がある
下髭(したひげ) 下落してもすぐに買い戻される パニック売りではなく、押し目待ちの状態
出来高 異常な急増がない 投げ売りではなく、利益確定の範囲内

取るべき戦略

このように「ドルが上がったから株が少し下がったが、支えも強い」という状況では、以下の戦略を考えます。

静観(ホールド)

トレンド自体が崩れていないため、狼狽して売る必要はないと考えます。

押し目買いの準備

主要なサポートライン(今回の水色や紫のライン)まで引きつけてから拾う準備を考えます。

ドルの動向を注視

ドルの反発が一時的なものか、あるいは本格的な上昇トレンドへの転換かを監視します。

ボラティリティが大きい個別株のロングを狙う

このように全体相場面がだらだらしていると、エントリーが難しいです。そのようなときは、**高材料(ニュースなど)があってボラティリティ(価格変動)が大きい特定銘柄、つまり個別株のロング(買い持ち)を狙うのも一手です。

中上級者向きですが、材料が出て一気に上がった(ロングで利益)あと、上がりすぎて過熱した分(オーバーシュート)が元の水準に戻ってくる動き(収束)まで狙えば、往復で十分利益を狙えます。

オーバーシュート・・・行き過ぎた値動きのこと。好材料が出て盛り上がりすぎたり、パニックで売られすぎたりして、本来の適正価格を大きく飛び越えて動くこと。価格が移動平均線や適正水準に戻ってきたら売るのが戦略です。
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